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サマのTOTのレビュー・感想・評価

サマ(2017年製作の映画)
4.5
めちゃ良かった。
植民地支配とお役人仕事の両義的不条理に、官能的でユニークな色彩と音の息遣い。
土地に留められる魚の話と重なる、何をしても願い届かず泥沼にはまる主人公。
悲惨な状況に寄り添う動物のユーモア(あのリャマ)たるや!
突然襲いかかってくるもの、得体の知れない相手や疫病とか、死や恐怖の対象が確実に濃密にそばにいる描写もすごくセクシーで好き。
上映後に小さく拍手起こってたので小さく参加したけど、心の中では大拍手。
観ながら『鳥類学者』みあるなって思ってたら撮影監督が同じRui Poçasさんだった。
ジョアン・ペドロ・ロドリゲス監督のみならずミゲル・ゴメス監督作品でもお馴染みの。
おぉぉお世話になります…というかお慕い申し上げております…。
プロデューサーにディエゴ・ルナとガエル・ガルシア・ベルナル、2人の会社CANANAの名をスクリーンで見るのが初めてだったので、そこも興奮した。
いやぁ、アカデミー賞外国語映画賞アルゼンチン代表選出おめでとう。いやぁ面白かった。興奮した。

LBFFラテンビート映画祭2017
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