「ガール・アンド・スパイダー」のラモン・チュルヒャー監督のデビュー作と知ってなるほどだった。
家族の会話が延々と続く。皆思い付いたことを話し、好き勝手なタイミングで出入りし、ありふれた家族の生活が映される。
ほぼアパートの室内で繰り広げられる家族の姿を切り取ったような感じだが妙な雰囲気が漂う。サウンドのせいか、あの娘の「アー」のせいか、猫の旺盛な好奇心と警戒心のせいか?よくわからない。
平穏なようで平穏じゃない。平手打ちはされるわ、外からボールが投げ込まれるわ、何か起こりそうな雰囲気は漂わせる。
いったいなんなんだろうこの映画は…と思っていると終わりを迎える。
とても思わせ振りな映画だった。
普通の家族の中の小さな不協和音を感じさせる映画なのかな。
尺が短くてよかった。これより長いと飽きてくる可能性あり。