シネラー

仮面病棟のシネラーのレビュー・感想・評価

仮面病棟(2020年製作の映画)
3.0
公開当時、観ようかと悩んでるうちに
コロナの事もあって
劇場では観なかった映画。
意図した訳ではないが、
『屍人荘の殺人』に続いて
木村ひさし監督の映画を鑑賞する
事となった。
結論、ミステリーとしては面白いが
映画としては残念に感じられた。

序盤から伏線が張られており、
それらを回収する事件の真相は
見事なミステリーだった。
キャスト陣も好印象で、
永野芽郁は個人的にCM以外で
初めて見たが、役回りも相まって
特に良かった。

不満点としては、
人質が自由に動けるにも関わらず
犯人に対抗策を応じない事や
真犯人の目的が大規模な告発から
個人的な殺人に
変わっていく事が挙げられる。
又、病院での事件が一段落した後
の場面の多くは不要だと思った。
特に会見を行う場面は、
急に情緒的な訴えが入ってきて本作の
作風に合っていないように思えた。

ミステリーとして二転三転する展開
もあって楽しめただけに、
終盤で下手なメッセージを省かずに
説明をしてしまった事で
残念な映画になっている
ように思った。
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