門倉カド

デンジャー・クロース 極限着弾の門倉カドのレビュー・感想・評価

3.5
これが戦争。追体験させられる真の姿と、怒涛のアクション!!

【賛否両論チェック】
賛:戦闘での主人公達の姿が等身大で描かれ、戦場の怖さや戦争の悲惨さがひしひしと伝わってくるよう。アクションも非常に生々しい。
否:グロシーンがかなり多いので、苦手な人には向かない。登場人物も多く、関係性も分かりにくいほか、人物描写がやや浅い印象も受けてしまう。

 まずレーティングこそありませんが、戦争映画特有の殺害シーンや負傷シーン等、グロく感じてしまうシーンがかなり多いので、苦手な人には向かないと思います。
 歴史の闇に葬られてきたとされる実際の戦闘、「ロングタンの戦い」。突如その真っ只中へと放り込まれた者達の等身大の姿を通して、人間通しが殺し合う戦争の凄惨さが如実に伝わってくるようです。急に戦闘が始まったり、突然撃たれて命を落としたりと、戦場のリアルな描写には、思わず息つく暇もないほどです。アクションも勿論ド迫力なんですが、同時にかなりリアルで生々しくもあります。
 ただ難点をいうと、登場人物が多いので、それぞれの関係性を理解するのに時間がかかるのと、その割には1人1人の人間性の掘り下げが結構中途半端で、なかなか感情移入しづらいところでしょうか。
 内容的にも観る人を選びそうですが、重厚な世界観が光る作品でもありますので、アクションが好きな方は言うに及ばず、是非ご覧になってみて下さい。
門倉カド

門倉カド