ムック829

ミセス・ノイズィのムック829のレビュー・感想・評価

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)
4.6
スランプに陥っていた小説家が、隣の布団叩きおばさんとひと悶着。
その騒動を小説にしたことで、とんでもない事態を引き起こしてしまう。

これは余計な情報を入れずに見てほしい。思っていた話と違い、控えめに言って傑作でした!
まず篠原ゆき子と大高洋子の主演二人。大高さんは存在すら知らなかったので素晴らしい演技でビックリ!
また展開が素晴らしい。始めは「お互い様だなあ」としか思えなかった話が、真相が明らかになると全然違って見えてきて。

あらすじだけ見ると、かの「引っ越し引っ越し!」の騒音おばさんに小説でやり返す話だと思うじゃない?
これがいいミスリードになっていて。いろいろ書くとネタバレになってしまうのでアレですが。
一方的な情報だけで物事を判断することがいかに危険か。自分も気をつけなければと身につまされる思い。

そんな中ベテラン編集者とキャバクラ嬢だけは本質を見抜いていたのが面白い。
そして間違っていない人が最後まで間違えなかったことが本当に嬉しくて泣けてしまった。
終わり方もなかなか粋で清々しい気分になりますよ!
ただ虫のシーンだけは…合成だろうけど身の毛がよだちますはい笑。
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