終戦から1年後の2025年のウクライナ。
まるで現実を予見しているかのような世界。
劇中音楽も主題歌も一切なく、
セリフというセリフも必要最小限という感じで、まるでドキュメンタリーを見ているかのような感覚にもなりました。
定点でのワンカットが多く、その中でもカメラワークへのこだわりを感じる部分もあり、
主人公をとりまく現状を撮りつつも、その中で少しずつ変化していく心情も伝わってきて、
まさに “言葉ではなく映像で語る監督”
というのをすごく感じました。
２つのシーンで差し込まれるサーモグラフィーカメラの映像が、意図しているかのような対比に見えて、斬新でした。とても良かったです。
劇場公開するには難しいかもしれないけど
だからこそ、こういう特別上映で
今、見られてよかったと思いました。
『リフレクション』も見たくなったので、いつかまた見られたらいいなと思います。
