認知症をテーマにした作品
ということだったので
ある程度の重さは覚悟して見ました。
そしたら全然予想してなかった
ミステリーサスペンス的な演出がお見事でした。
当事者目線ってたしかに珍しくて
もしかしたらこんな感覚なのかなという追体験的な
マルコヴィッチの穴ならぬ
「アンソニーの穴」という感じの映画だった。
チャドウィック・ボーズマンに
アカデミー賞主演男優賞を受賞してほしい
という気持ちもあったけど
この演技を見たら
アンソニー・ホプキンスの受賞は心から納得。
ぐうの音も出ません。
ハンニバル・レクターと真逆の役柄で
30年ぶり2度目の主演男優賞受賞
っていうのがまたすごいなぁ。
こんなにチャーミングなアンソニーを見たの
初めてかもってくらいチャーミングだった。
やっぱりすごい俳優さんだなと改めて思いました。
オリヴィア・コールマンも素晴らしかったです。
ラストは切なくて切なくて
嗚咽が出そうになったくらい
ボロボロ涙を流してしまいました。