Ayu

ジャスト 6.5 闘いの証のAyuのレビュー・感想・評価

ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)
2.5
TIFF6日目の2本目はイラン映画、タイトルの意味はイランの麻薬依存者が100万人から650万人(6.5million)になった、という劇中の台詞からとったもの。イラン映画にあまり馴染みがなかったけど今年のTIFFでは『50人の宣誓』に引き続き2作目。

イランの麻薬王と警察の攻防を134分使ってずっしりどっしりと描いた骨太ドラマ。カルテルvs警察の麻薬戦争というよりは麻薬王個人と刑事の緻密な駆け引きや、誰が味方で敵なのか徐々にわからなくなったり、意外と皆良心を持ち義理人情に厚い一面もあったりもする、エンターテインメント性に溢れた描き方にとても惹きつけられた。台詞でのみ語られる麻薬王のパートナーのメイン顧客が日本なことからパートナーの通り名が「ジャポネ」なのもポイント。まさかペルシャ語でジャポネを連呼されることになるとは思ってもいなかったので斬新。

記者会見では何故通り名に「ジャポネ」を選んだのか質問しサイード・ルスタイ監督(若干30歳!年下!)に「出演していないけど予定していた俳優さんが日本人顔(どんな顔なのかとても気になる)だったのがインスピレーションで、あとはペルシャ語での響きが良かったから」とのお答えが頂けた。麻薬王を演じたナヴィド・モハマドザデーのサングラス姿が渋かったです。
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