おじさんスイミングのパネルが、おじさんストリップに変わるーーー!!やっぱり角を取っているおじさんクラシックは強い。
ハチャメチャな私生活、グダグダな練習風景。みんなの個性は当然バラバラで、抱えているものも各々違う。
でも、1人残らずたまらなく愛おしい!
その中でも、わたしが1番推したくなったのは、抜群の上品さを醸し出していたジェラルド役のトム・ウィルキンソン。
ダンスを心から愛し、リストラ前の管理職だった過去を引きずりつつ、面接を邪魔された相手に気遣いを見せるジェラルド。
紳士だ。
紳士がいた。
職業安定所の列、ラジオから流れてきたドナ・サマーのホット・スタッフ。思わず体が動いてしまう。サビが来た時のジェラルドの表情よ…!最後に綺麗なターンを決めたところで、わたしは完全に恋に落ちた。ひるがえったジャンパーの中から覗いた鮮やかな赤のニットベスト。彼のダンスへの情熱そのものだ。
そして、彼の動物番組で性的興奮を覚えるという一面を知った時、恋は愛に変わった。
以前、ココリコ田中が深夜に動物のDVDをひたすら観ていることを知った時に、この人好きだ!と激震が走ったのを覚えている。わたしはこの手のベクトルに弱いらしい。
ジェラルドが愛用しているおじさん特有のジャンパー。あの中に包まれるか包まれないかギリギリの密接さで、ダンスを教えてもらいたい。彼のたるんだ体も、濃いめのサーモンピンクのパンツも、興奮しがちな体質を恐れているところも、全部まるごとチャームポイントだ。
彼の顔がプリントされたうちわを作り、最前列を陣取り、全力で推させていただきたい。グッズは全部買う。