佐藤二郎が主宰する劇団で上演された作品の映画化。脚本も佐藤二郎。これが佐藤二郎の世界か。
とある島の売春宿で生きる人間たちの話。元々演劇なので、売春宿という閉ざされた世界がうまくはまっている。
愛って何だ
真っ当って何だ
ははははは
笑え、声出して笑え
怖すぎる佐藤二郎、頭の悪い山田孝之、虚ろな仲里依紗。閉塞感を抱えながら、そこから出ていくこともできずに死んだように生きていく意味。ラストの海辺の風景が、それでも生きていこうと思わせる。
薬局のミャンマー人が真っ当に生きていた。幸せになって欲しい。