しらす

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのしらすのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

物凄く最高!5点満点!!な部分と
ん?これはどうなんだ‥
と首を傾げる部分が
混在してる評価の難しい映画。
まあ、でも映画体験として忘れられない一本であるのは間違いない。
最速上映で鑑賞。
拍手と歓声が凄かった!

終わってみれば、MCUトムホラのスパイダーマンは、スパイダーマンというヒーローが自立するまでの3部作になっています。
メイ叔母さんが亡くなるとこは、悲しかったし、正直驚いた。
今までのスパイダーマン映画で、ベン叔父さんがやってた役回りではあるんだけど‥MCU版では、あえてその描写は省いているんだと思っていたからだ。

過去のスパイディと比べると、、という話になるが、トム・ホランドという役者の素質が大きいと思うのだけれど、非常にカラッと明るい物語になっているのが特色だ。
簡単に言えば、“エモさ“が極端にない。
悩める若者というティーンヒーローこそがスパイディの大きな魅力だと思うのだけれど、特にトムホラは過去作に比べ等身大な悩みに特化している。

トムホラ版はスパイダーマンになった経緯の描写がない‥!というのは、よく言われている事だけど、それは非常に現代的な要素だと思う。生まれながらにインターネットがあって、スマホというチートアイテムを手にしてる世代‥言ってしまえば、今の若者は生まれながらのスーパーヒーローなのだ。
だからスーパーヒーローになる事の葛藤や悩みなんて現代のピーター・パーカーには必要ないのだと思う。

その観点でいうと、トビーピーターとアンドリューピーターがトムホラピーターとMJを見ている視線が最大に泣けるポイントで‥00年代的なエモーショナルな悩みから解放された2人を見つめる彼らの視線は、おじさんになった私には非常にシンパシーを感じたシーンになってました。
すげー分かるよ!
素晴らしい!

ちょっと苦言をあげるとすると‥悪を治すという展開は‥首を傾げるところだったかな。悪って治すもの‥なのか?
時計仕掛けのオレンジのルドヴィコ療法じゃないんだから‥
あと、最後の戦いは胸熱展開なんだけど、基本的にクローズドな戦いなんだよね。
マルチバースという世界を揺るがす事件を起こした割にね‥
個人的な戦いに収束したのは、ちょっと勿体ない気がします。

まあ、お祭りなので!
こんな事言うのは野暮なのでしょうが。
しらす

しらす