しゅう

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのしゅうのレビュー・感想・評価

4.2
字幕版を鑑賞。

新旧キャラクター大集合のオールスター映画としての派手さとは裏腹に、ドラマとしてしっかり作られている。

そもそもジョン・ワッツ監督は3部作を通じて、「だってアメコミ映画だから」というお約束に甘えず、"ヒーロー"或いは"ヴィラン"とは何かという問い直しを毎回行い、それ自体が物語の重要なテーマになっているのが面白い。

罪を憎んで人を憎まず。悪人をただ倒すのではなく救済してこそヒーロー。

無論この傲慢さは必ずしも報われるとは限らず、却って手酷い痛手を負うこともあるが、それでもなお鋼の心ではなく柔らかな1人の若者として対峙する、それこそ"愛すべき隣人"スパイダーマンに相応しい。
しゅう

しゅう