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きみの瞳(め)が問いかけているのERINのレビュー・感想・評価

4.2
三木孝浩監督の作品は「今夜、世界からこの恋が消えても」以来の鑑賞。塁が窓を取り換えて、部屋に光が差し込むようになった時の場面と、明香里が手術を終えたときの場面、あの柔らかいレンズの表現がとても好きだ。

そして吉高由里子さんの演技力が本当に卓越していると感じた。「傷ついたことがある人は優しくなれるの。だから、あの日傷ついたこともきっと意味があった。そう思いたいじゃない?」いつもにこやかな彼女が、おそらく自分の中で何度も反芻していたであろう言葉。目線、眉の動かし方、舌っ足らずな滑舌…演技であることを忘れるほど、自然な明香里なのが印象的だった。すごいなあ。

ストーリーや演出に関して、特にご都合とかも感じなかった。いいんだよ、心優しい2人が幸せになってくれたら…!という気持ち。
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