堊

★の堊のレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
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・そもそもが実際に撮影することのできない表象としての★
・音の問題(冒頭場面で「むかしむかし〜」のナレーションと共に映される★→ささやき声で「見てごらん星が綺麗だよ」のエンディングに至る変化、リバーブの多用)。なぜ宇宙をバックにして語る声は常に響いているのか。
・宇宙全体の表象★が、宇宙船の先端に付けられた主観ショットのようになり彗星が横切るショット(新海誠)を描くようにすらなっていく。
・ヤマト、ガンダム(無印.Z.F91と頻出する)といったTVアニメーションでは暗い画面中に光る点にすぎなかった→『君の名は』『たまこラブストーリー』へと至る中で装飾(『たまこ』での映画史初期への原点回帰!)がされるように。
レイヤーアニメーション→3D、2次元的なものへの忌避→『アヴァロン』的な思考へ。

あまりにもストイックに550本繋いであるもんだから割と右も左もみんな爆睡していた。ゴダールがよく言う「映画を見るということは壁を2時間見つめて強制的に考えごとをさせられていることだ」の状態だったので悪くなかった。あともう30分続いたらぼくはどうなってしまうんだろうとは正直思ったけど。
堊