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水曜日が消えたのoden8のレビュー・感想・評価

水曜日が消えた(2020年製作の映画)
2.9
"明日も自分でいられる。それだけで何でもできるんだ。"
by 金土日を支配した月曜日

あなたなら何曜日のご担当がいいかしら?
僕なら、土曜日かなん。だって、一番ワガママに暮らせそうじゃない。翌日の僕に気を使う必要だってないしね。てか、月曜日の僕はエブリデイ地獄やん…。
な〜んて、考えながら観てしまったぞぉ。

僕も何となく自分は一人の僕ではないんじゃないかなぁ〜って感じるくらい、気分屋なトコがあるから。ちょっと面白かったよねん。
自分の中にいる、昨日の僕と明日の僕に気を使いながら生きている。そこに不自由さを感じることもあるかもしれない。
だけど、今日の僕しか味わうことが出来ない素敵な楽しみもあるよねぇ。
僕も、曜日に翻弄され生きてるんだよね。

何曜日の僕が、僕を支配したら生きやすくなるのか?そんなことも考えちゃうよね。

一人の人間の中に存在する多面性を複数人にデフォルメした物語。あらすじやジャンルから、もっと狂気的でサスペンスなストーリー展開を期待していたから…些か物足りなかったけど。中村倫也さんのゆるふわ空気感だから観れた部分は多分にあるのかなぁ。それにしても、もっともっと各曜日の中村倫也さんを魅せてほしかったかなん。延々とエンドロールの付箋チャットのノリでも良かったぞぉ。
終盤の展開なんかは、自分との向き合い方と照らし合わせたりもできて興味深かったかも。
"火曜日の僕"が、他の曜日にめっちゃ遠慮しまくってて調整役に当てられてる感じが…。自分の火曜日に当てはめても、めっちゃ納得よね。火曜日さんは切の〜うござりまするなっ。だけど、優しい火曜日さんがおらんと上手く回らないんだよね。

僕は7人の僕で生きている
僕の道と僕たちの道
バラバラの道のようで
幸せという一筋の道を歩いてる
一人の幸せよりも
7人分の幸せ

"元じゃない。今の君が、正しいと思う道を選んでくれ。"
by 安藤先生

Cast(役者·キャラ) 3
Story(物語) 2.5
Architecture(構成) 3
Picture(画) 3.5
Acoustic (音) 2.5
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