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フォークロア TATAMIのmasatのレビュー・感想・評価

フォークロア TATAMI(2018年製作の映画)
2.9
畳職人の見事な手捌き、畳をばっさり切る。畳に“まつわる”(“呪怨”の様な)テロップ。そして桜、桜。
で、死んだ建物、廃墟。
見事なトップシーンに、このシリーズにおいて、日本からの代表選手としての気概を感じる。

主人公の設定も素晴らしい。
自分に鞭打つ様に、ダークサイドへと自分の体を晒し、まるで捧げるように、怪スポットを点々とする姿が、泣ける。どうして彼はそうなったのか?

ただ、後半、その“失われた時を求めて”過去の記憶を辿るあたりから失速するのが残念。
とは言え、斎藤監督らしい、独自の挑戦と野心は映画的であり、必見に値する。
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