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夏時間のsonozyのレビュー・感想・評価

夏時間(2019年製作の映画)
3.0
釜山国際映画祭4冠の快挙。ユン・ダンビ監督(女性)の鮮烈な長編デビュー作とのこと。
原題は『姉弟の夏の夜』という意味。英題は『Moving On(前/次に進む/移動する)』

事業に失敗した父に連れられ祖父の家に引っ越す10代の少女オクジュの心情を捉えた作品。
母は家を出てしまっており、ヤンチャな弟ドンジュとは喧嘩しがち。

入院していた祖父を連れ帰った父。オクジュとドンジュが祖父に挨拶しても無反応でボケが進んでいる様子。

そこに叔母(父の妹)ミジョンも住み始め、家の中は明るくなるが。。

仕事がうまくいっていない父、ボケが進む祖父、離婚寸前の叔母、邪魔くさい弟、家を出た母…そして恋や容姿(二重にしたい)の悩み…

オクジュの揺れ動く心情に涙…と言いたいところですが、キャスティングや演出のせいなのか、ストーリーの展開が早すぎるせいなのか分かりませんが、最後までいまひとつ入り込めずでした。
『はちどり』のような繊細さを感じられなかったのが残念です。
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