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ジェントルメンのSSDDのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
4.7
■概要
マリファナの栽培と売買でのしあがった男は事業を売り払い引退を考える。しかし裏稼業では引退となるとすんなりとはいかないあらゆる勢力が関わり、ドミノが倒れ始める…。

■感想(ネタバレなし)
これはザ・ガイ・リッチー。最も好きなクライムパニックで、大人数が出てきて点が散らばるのに全て繋がりあい、ドミノのように綺麗にこぼさず倒れていくのが爽快。
ロック・ストック・アンド・トゥースモーキンバレルズに匹敵する最高にクールな作品だった。

新聞記者が、麻薬売人の王の側近をユスリに来る場面から始まり、映画だといいながら集めた情報と誇張した内容を語り始めるというくだりも良かった。

全てのキャラクターに個性が宿ってるし、それぞれの勢力で似かよってもいない。
何度もひっくり返す場面展開にハラハラするし、ワオ!の連続だった(ワオは昨日観た駄作映画から)

ガイリッチーは悪人をチャーミングに描くし、血を血で洗う抗争も後味悪くない作風に仕上げるのは天才だと思う。

あと普通にラップの映像と音楽がカッコ良すぎる。イギリス出身のラッパーで俳優だそうで、そらすごいわな。

とにかく文句の付けようもないのだが、5点ではない理由がミッキーが愛妻家以外の個性がもう少し欲しかったところか。

いやしかし、素晴らしい作品だった。
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