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ジェントルメンのGINのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
3.9
『スナッチ』を観たので、ガイ・リッチー監督作品をもう1つ鑑賞。

マリファナ王の資産をめぐる曲者たちの壮絶バトルを描いた超痛快クライム・サスペンス。

2020年制作。
舞台は、イギリスのロンドン。
大麻取引で一大財産を築いたアメリカ人ミッキー(マシュー・マコノヒー)が、事業を売却して引退するという噂が流れる。
総額500億円にものぼる利権が動くことになる見通しに色めき立つ裏社会の悪者たち。
やがて、強欲な大富豪のユダヤ人や、ゴシップ紙の編集長、チャイニーズ・マフィアに、下町のワル達が動く一方で、ある情報を掴んだ私立探偵のフレッチャーは口止め料をせしめようとミッキーの右腕レイモンドに取り引きを持ちかける―。

豪華キャストとスタイリッシュな映像で魅せる、チョイ悪な紳士たちのコンゲーム。
話のテンポも凄く良い!
マフィア VS ギャング VS マスコミ VS 探偵…と、紳士のふりをした中身は凶暴なワル達の狂宴、裏切りと騙し合い、スリリングな駆け引きがフルスロットルで楽しめた。
登場するキャラクター、それぞれの生きざま、セリフの応酬に、刻一刻と変化する情勢、先の読めないストーリー展開など洗練されていて、「なるほど、あの時のあれが、こう繋がるのか。」という伏線が次々と回収されていく快感も味わえる。
冒頭シーンから、ガイ・リッチーのセンスが炸裂して「えっ!?」ってなるし、中盤では「なるほど」ってなって、終盤には急展開をむかえて、クライマックスではスッキリする終わり方と…、痛快、豪快、爽快…で、ガイ・リッチーの原点回帰みたいな作品だった。
ガイ・リッチー節炸裂だね。
ガイ・リッチー作品、作品によっては合わないときもあるんだけど、今作は全然大丈夫だった。
ちょっとオシャレにも感じる作品で好きですね。
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