ユーライ

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のユーライのレビュー・感想・評価

4.0
公開から半年くらい経ってるけど、既に「日本でいちばんすごい映画」としてのバイアスから抜け出せない状態で接することしか出来ない。いつものufoロゴから英字の「~presents」を見て、コレが大大大メジャーになってしまった世界にいるのかと思うとクラッとする(嘘)、てか『矛盾螺旋』と舞台立てが似ていて、原作者経由かは分からないけど夢の中→ボスと根城のクローネンバーグ的な融合は結構まんま。愁嘆場許容派を自認してきたけど、今回は流石に長ったらし過ぎる。ただあの空間特有の時間がひたすら引き延ばされる感覚、内輪オンリーの異様なものを見せられている気分自体は悪くない。喋りながら地面に滲んでいく血、流れ続ける涙といった一応時間の流れを感じさせる要素を入れている。キネ旬で宮台真司が指摘していたけど、『エヴァーガーデン』と併せて同時期にここまで露骨に泣きが入るアニメが公開されてヒットしたのは何かがある。ラストカット、暗すぎるので何でもいいから青空にパン、か皆でお墓参りした方が締め方としては適当だったのでは。地上波放送でエンドロールもやらないと困る形。原作をそのまま持ってくる場合特有の難しさなのかもしんない。谷垣健治も褒めていたようにアクションシーンの見やすさとケレンは流石。
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