‪おっす！俺、元麻薬密売ボス！
ファヴェーラ生まれ、暴力育ち！
出所して14年ぶりの娑婆で静かに暮らしたいのに急に現れた娘は懐いてくるし、弟は面倒かけてくるし、現ボスは喧嘩売ってくるし！
俺どうなっちゃうのーー！！って感じの、おじさん愛され映画。
麻薬や暴力や性的な視線など13歳の少女を取り囲む環境に胸痛めつつ、元ボスの手を焼かせる弟とか、元ボスを意識してイキる現ボス(昔は痩せだけど今はステロイドで筋肉増強)とか、元ボスのオジさんが愛されまくるBL目線で見たら楽しかったけど、その解釈で良かったでしょうかダーレン・アロノフスキープロデューサー。
‪スラム街であるファベーラの高い丘に段々と並ぶ家々と長く複雑な坂道、上から見下ろした時の彩り豊かな無数の明かりとか、映し出される風景にブラジルアニメ『父を探して』で描かれた街並を思い出したりしたよ。
面白かったんだけど、直後の他監督の短編上映とトークとの食い合わせの悪さが凄かった。

ラテンビート映画祭

2019年サンセバスティアン国際にて作品、男優、撮影の3部門受賞。そこまで面白いわけじゃないが「シティオブゴッド」などの系譜にある。リオのファヴェーラというスラム街で母と暮らしている13歳の少女タチがお洒落をしてダンスを披露したり楽しい時間を過ごしているが、14年ぶりに親父ジャカが刑務所から戻ってくる。主人公2人おって笑う。弟子のネルソンが今は仕切っているのでネルソンvsジャカが勃発。そこでの感情のやりとりがおもろい。リオの丘に造られた巨大なファヴェーラが撮影に協力し、7年の歳月をかけて作り込まれた。レスラー」や「ブラックスワン」のアロノフスキーが製作を務めている。

• #2019〜

主人公タチの話というよりは、あくまである娘がファヴェーラというエリアで生まれ育っていくことは、どういうことかを教えてくれる作品。ファヴェーラに飾り言葉をつけるとしたら、「未だ変わらない」かな。