KnightsofOdessa

見えざる人生のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

見えざる人生(2019年製作の映画)
2.0
[観客には隅々まで見えまくった人生じゃん] 40点

ウィーンに留学した妹とギリシャで大好きな男と暮らす姉。互いの夢を互いに託すことで不幸な自分の人生を生きようとした姉妹の物語であるが、視点が姉妹の間を往来してブレ続けるせいで、誰の物語になっているかよく分からず、互いには"見えざる"人生なのかもしれないが、観客には完全に見えていたのが残念だった。『神の愛』と同じくライティングには凝っていたし、初夜の長回しなど多少の印象的なシーンはあれど、ラストの気味悪いダメ押しで完全に離反した。中心にピアノを置いときながらオブジェと化してたのもどうかと思うし、手紙の朗読する年代も画面と合ってなかった。冗長で139分もあんのに語りきれてないとか、マジで止めてください。

お姉さんがアーシア・アルジェントとマリア・デ・メディロスの間くらいの可愛い人だったことくらいしか褒める点がない。ラテンビートはTIFFで回収した二作を含めて7本全滅という悲劇の結果に。
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