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ブータン 山の教室のkouのレビュー・感想・評価

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)
3.5
息を呑むような自然の景色とそこで生きる人々の姿。別の場所に憧れを持つ、ブータンという国の中では都会に位置する場所で暮らす主人公が、辺境の土地で教鞭を振るう事で人々の豊かさに気付かされる。

多くの映画でも描かれるモチーフではあるのだが、それでも今作が特殊な点はあまりネガティブな点を描かないところだろう。新しい土地で教師として常に尊敬され、慕われる。そこには過程はなく、彼自身にとって、かなり理想的な場所として描かれるのだ。

だからこそ、夢と現状の間で揺れ動くのだ。とても優しく、そして疲れた心を包み込むような作品だった。
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