こころとからだ

THE CAVE サッカー少年救出までの18日間/THE CAVE ザ・ケイブ レスキューダイバー決死の18日間のこころとからだのレビュー・感想・評価

2.9
映画というより再現V。「世界まる見え」で見るやつの完全版と思って見てほしい。ドキュメンタリー作品でもない。

主役が基本的にはおらず、タイの洞窟での出来事を淡々と順を追って見せていく。そのため、物語として、映画としての魅力はほぼない。

あのとき、こんなことが起きていたんだと知れることがすべてであり、脚色もほぼない気がする。役者すら出ていたのかと思うほど、登場する人、みんなリアルだった。

最後のコーチのところだけなぜか焦点を当てて、少し映画チックに演出していたが、なぜそこだけなのか、構成バランスはめちゃくちゃ下手。

もっと閉じ込められた子どもたちが、どうやって助けを待ったのか、飢えに耐え、希望を捨てなかったのか、寒さなどはなかったのか、ダイバーは何分くらいかけて洞窟に潜り子どもたちを運ぶのかなど、知りたいことだらけだが、結局分からずじまい。

さすがに途中からのダイバーのジム目線だけでは、映画にはならない。なぜ、コーチや子どもたちを主役にしなかったのか謎だ。子どもたちと外の助ける人の二軸で、同時進行で描ければもっと面白くできたと思う。

そもそも、何で洞窟に行ったのかくらい、教えてくれ。そして、何で途中で引き返さず、3キロも奥に奥に行く必要があったのか、理由を知りたい。