らっく

still darkのらっくのレビュー・感想・評価

still dark(2019年製作の映画)
4.5
全盲のユウキはフレッシュナポリタンがおいしかったから働きたいと洋食屋の門をたたく。
店長は特別扱いはしないといい、同じ年のケンタに本採用のテストまでの面倒を命じる。
ケンタは躊躇なく普通に接し、ユウキにも天才的な能力があるわけでもなく努力と失敗を繰り返し、テストまでを過ごす。
40分の作品はほぼこの3人の一ヶ月で過ぎていく。
ケンタの屈託のなさ。店長の近すぎない護り。世の中皆がこの3人のような関係だったら世界も平和だろうに。

ラストシーン。
本当に努力したものだけが納得できる失敗だったのだろうか。
履歴書も持たず飛び込んだ一ヶ月前から一歩前進。請求書に履歴書を忍ばせる。

ハッピーエンドではないのに、気持ち良い。障害とは関係なく、こんな風に仕事に向き合いたい、生きていきたいと思えた。
らっく

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