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ディアスキン 鹿革の殺人鬼のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

鹿革に取り憑かれた男が主人公のコメディー映画。

タイトルからして猟奇殺人モノの映画を想像していたのですが、実際は鹿革好きオジサンの暴走を描いた、ブラック・コメディーでした。

鹿革が好き過ぎるあまり、遂には鹿革の声が聴こえる様になり、自分を主役に映画を撮り始めたり、映画出演を名目に他人からジャケットを奪ったり。
そして、最終的にはジャケットを狩る為に殺人も厭わなくなっていくのです。

どう見ても、おかしなオジサンなのですが、ツッコミ役が不在でオジサンの奇行を淡々と映していくところが、シュールというか、奇妙な味わいのある作品でしたね。
いざ、殺人シーンになっても、そうしたトーンは変わらず、淡々と人を殺していく感じが怖くもあり、面白くもありました。

良くも悪くも「なんじゃこりゃ?」という作品ですし、人によってはまったく合わない人もいると思いますが、1時間ちょいの作品なんで、お試し感覚で見てみるのも良いんじゃないかなと。
ジャン・デュジャルダンやアデル・エネルといった有名俳優も出演しているので、フランス映画好きにもオススメの作品です。
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