いざわ

ドロステのはてで僕らのいざわのネタバレレビュー・内容・結末

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

●あらすじ
とある雑居ビルの2階。カトウがテレビの中から声がするので画面を見ると、そこには自分の顔が映っていた。画面の中のカトウから「オレは2分後のオレ」と語りかけられるカトウ。どうやらカトウのいる2階の部屋と1階のカフェが、2分の時差でつながっているらしい。「タイムテレビ」 の存在を知った仲間たちは、テレビとテレビを向かい合わせて、もっと先の未来を知ろうと躍起になるが……。
(映画.comより引用)

良かった!
ノーランの時間トリックを低予算、身近、サブカル、たった70分でやってくれた感。2分後と液晶同士が未来が繋がった、というテーマ一つで、①合わせ鏡にしてもっと遠くの未来を覗けないか②未来の自分が嘘をついたら?③未来の言うことを必ずしも聞く必要があるか④知っている未来と別の行動をしたら? 等々、様々な設定、シチュエーションを引っ張ってくれるし、それが段階を踏んで起こるのでこの難しいシチュエーションに観客が慣れるよう作られている。
主人公の見せ場のシーンでは、本人は何も知らないに関わらず「未来を知った周囲」からの手助けでヒロインをピンチから救ってしまう。これ、最後はどう終わるのかな、と思っていたら、「未来嫌い」の主人公とヒロインが二人でテレビの電源を切ってラストを迎える。当たり前だけどどこまでも計算ずくの脚本、展開に唸らされました。
良かったです。
いざわ

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