いざわ

十二人の怒れる男のいざわのネタバレレビュー・内容・結末

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

おもしろっっ!!
とある殺人事件の有罪/無罪を決める12人の陪審員。そのうち11人が有罪を確信する中、たった1人無罪に投票した男がいた。陪審員の意見は満場一致でなければならないため、彼らは事件について徹底的に論じ合う――という内容。
1つの部屋に12人の登場人物。
派手なことは起きないし、場面は一つの部屋の中から動かない(トイレ含む)し、登場人物も固定されている。
だけど本当に面白い。
彼らが論じ合うのテーマが「有罪か無罪か」なので証人や被告の証言を検証するミステリー要素があり、有罪の場合被告は死刑なので議論には緊張感がある。それに有罪派が無罪派に転じていくところは爽快感がある。
そしてテーマそのものよりも「徹底的に議論しあう」という行為が物語に緩急を作ってて素晴らしい。キャラクターが真剣に議論ことで、思想や差別が明らかになり、それがまた会話や対立を生み、物語が進み……ていう構造。
面白い〜〜こんな面白いものどうやって作るんだろう。制作費ぜんぜんかかって無さそう。しらんけど。


⚫︎あらすじ
ニューヨークの裁判所。18歳の不良少年が実父殺害の容疑で裁かれようとしていた。12人の陪審員たちは評決の投票をするが、ただひとり陪審員8番だけが無罪を主張し、改めて審議が行なわれることに。それでなくても疲れきっていた11人は苛立つが、8番の説得によって次々と無罪に転じていく。はたして審議の行方は? レジナルド・ローズ脚本のテレビドラマを映画化。シドニー・ルメットがこの作品で映画初監督を飾った。
(映画.comより引用)
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