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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇のtamakinのレビュー・感想・評価

3.5
ニコラス・ケイジを見るために視聴。
ラヴクラフトの「宇宙からの色」を原作とするホラー作品。

今回のニコラス・ケイジは農場主のおじさん。謎の光で農場がめちゃくちゃになっていき、自分や家族たちも頭がおかしくなってしまう。
今作はニコラス・ケイジの存在感がピカイチですごく気色悪い!
ニコラスがトマトをスラムダンク!とか言ってゴミ箱にシュートしたり、動かない車に癇癪起こしたり、アルパカラブだったり、発光したりと見所だらけ。「アルパカだぞアルパカ!」
ニコラス・ケイジ自身の演技と役どころとがうまく噛み合って異常な気持ち悪さを醸し出している。さらにその不気味さが宇宙的恐怖による狂気を良く表現できており素晴らしい。
この映画はニコラス・ケイジの新境地と言って良いだろう。

映画自体もB級映画ではあるものの、様々なホラー要素がうまく演出されている。徐々に「色」に侵食されていく気持ち悪さが表現されていて良かった。
ちゃんとコズミック・ホラー作品としての要素も含まれており、良い映像化だったと思う。
他のラヴクラフト作品の映像化も予定されているそうなので期待したい。

ニコラス映画としては文句なしの5点。
本作の一番の見所はガチでニコラス・ケイジ。
ラヴクラフティアンにもオススメできるが、近年のニコラス・ケイジ好きなら必見の良作。
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