自分の背景への理解が浅すぎて…
せめて大戦前の話か、大戦後の話かくらい確認してから観れば良かった🙃
恥ずかしながら、鑑賞後基本的なハンガリー史をざっくり復習しました。ナチス、ソ連それぞれの圧政。
それでもまだ、
当時のハンガリー庶民の生活水準。
それぞれの年代のユダヤ人はどんな暮らしぶりで、どのように育つのが一般的なのか。
ジェンダーの事情は。
医師の立場や社会的地位は。学校生活は。
知っていたらなあと思うことは数知れず…
「喪失感、PTSD、孤独、生への不安感の克服」が主たるテーマかと思いました。
加えてその中に思春期壮年期それぞれ特有の心の動きがテンポ良く重なります。
が故に、各人物の胸中が掴みづらくもありました。どうなんだろ。
昼のカット、夜のカットそれぞれ何となく不安、暗さを感じる色彩にもかかわらず、
終始穏やかな気持ちで観ていました。
チャーミングな演技のせいでしょうか。
主演の方の、滋味のある表情や佇まいが白眉です。