YUTARO

すばらしき世界のYUTAROのネタバレレビュー・内容・結末

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

perfect days の余韻で視聴。

心にずきっと来る映画
役所広司の演技凄くいいな。真っ直ぐで不器用で今の社会では生きづらい人の演技が上手すぎた。
この映画みたいな状況は社会で溢れてるんだろう。所属や経歴で人を一括りにしてシステマティックに動く社会は便利だけど、どこかでは必ず誰かが割を食ってるってのがよく分かった
かと言って全員が幸せに過ごせる理想郷なんてある訳もなく、結局最後は主人公も社会で生きてくために障がい者の仕事仲間を犠牲にするというなんとも居た堪れない展開に。結局モップで殴らずハサミで刺さず思い止まるシーンを視聴者はどんな気持ちで観ればいいんだ。

最後に三上は亡くなったけどなんとなくこの世に未練は残してない感じがしたんだよな。この社会で生きることを真に決めたのなら秋桜は受け取らなかったはずだと勝手に解釈してる。
数分しか出てこないあの花の存在感たるや


他のキャストもみんな良かったな
弁護士も区役所?の人も津野田くんもスーパーの店長もみんな暖かい。
新品の自転車乗り回してるシーンが、、😢

追記
・表紙の秋桜が美しく儚すぎてだな…泣
・「私たちは思ったよりいい加減に生きてるのよ」ってセリフが印象的。あと六角せいじと地元トークしながら家帰るシーン
・ヤクザの家族を思い出した
・素晴らしき世界ってタイトル凄い皮肉だね
YUTARO

YUTARO