久々に号泣した邦画。
役所さんの演技が素晴らしく
観ていて苦しさや悔しさが伝わってきた。
観賞したのは去年だけど、作品への感情がずっとぐるぐるしていて、すぐには感想を書く気にはなれなかった。
元ヤクザで前科持ち、しかもすぐキレて我慢が出来ない主人公の生きづらさが見ていて辛い。
主人公を見ていると、自分も含めてみんな自分の感情、特に怒りの感情に蓋をして我慢して生きてるんだなと改めて知った。
しかもそれが当たり前なんだと。
後半の介護施設でのシーンは本当にハラハラさせられた。
でも観ている自分もハサミに手を出してはダメだと思いつつも、主人公がやりたい気持ちも理解できて一緒に葛藤していた。
嵐が来る前にコスモスを切る。
すごく綺麗な表現で好き。
主人公の場合、持病もあったんだろうけど
こんな世界で生きていくくらいなら
これで良かったのかなとも思えるラスト
主人公が綺麗に咲いたコスモスなら、この世界で生きてる自分は何なんだろう。