眼鏡の錬金術師

プラットフォームの眼鏡の錬金術師のネタバレレビュー・内容・結末

プラットフォーム(2019年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

「穴」と呼ばれる階層世界に住む者たち。真ん中にエレベーター的なものがあり、上の層からの食べ残しが降りてくるシステムで、つまり下の層に行けば行くほど劣悪な食事環境となる。その設定がとてもキャッチーなサバイバルもの。カニバリズム要素あり。

冒頭、主人公は48層で目覚める。48層には自分以外に老人が一人いて、そいつとの会話から状況やルールを知り得ていく。
台座があるときしか食べられない。一月毎に階層が変わる。外から一つだけアイテムを持ち込めるなどのルールが少しずつ明らかとなる。

次に目覚めたのは171層。仲良くなったと思った老人に手のひらを返され拘束されてしまう。下層には食料は降りてこず、同室者を食って生き延びようとするため、殺し合いが生じる。
次は33層。管理局に勤めていた女と同室となるも、その次が202層で同室者が自殺。悩みながらもその肉を食らう。
次は6層で黒人の男と同室に。主人公はそこで台座に乗って最下層まで行くことを提案し、実行していく。

終盤まで割りとハラハラするつくりにはなってるんだけど、終わり方が残念すぎる!

打ちきりENDみたいな終わり方で、全然スッキリしない。
結局「穴」の目的とか、主人公が何で「穴」に入ったのかとか分からず仕舞い。子供がなぜ一人で紛れてたのかも不明。伝言を上層に伝えてその後どうなったのかまで描かないと、何のために主人公たちが頑張ったのか視聴者には伝わらない。とにかく伏線を散りばめて何も回収しない作品だった。
めちゃくちゃ惜しい作品だった。