このレビューはネタバレを含みます
上のフロアの食べ残しを食べることしか許されない塔に閉じ込められた人々のお話。
上から順に食べていくので下に行けば行くほど足りなくなっていく食事。
お食事映画だというのに、まあなんということでしょう!
とてもとてもおいしくなさそうなんですよねこの料理が。
そして食べ方もま~汚い。
手づかみでがっつき、靴で踏み、唾を吐き捨てる。
前半は設定の奇抜さもあってどうなるんだろう?とワクワクしながら見た。
主人公がどんどんと暴力的になるのは哀しい。
この塔はまさに現実世界の縮図?
階層配置はランダムって言ってるけど多分違うぽくて同居人を殺したり食べたりした人が上に行く?
悪人が階層をどんどん上に移っていき、富(料理)を独占する。
下層の人達は飢えているはずなのにそこまで暴力的でもなかったし。元気がないだけかもしれないけど。
人を次々と殺しながら下へ下へとおりて子供を探す母ミハルは上から現れるので、もしかしたら第一層から降りてる?
そして子供に食料を十分に与えるために次々と食い扶持である人を殺している?
パンナコッタの髪の毛混入シーンでより混乱が深まる。
子供が上までたどり着いたら、管理者が何か気づいてくれるのだろうか?
現実的に考えれば台に乗って上まで行くのは誰かがすでに試していそう。
死ぬかもしれないけど飛び降りるよりはまだ未来がありそうだもの。
宗教にあまり明るくないので宗教的な意味合いではよくわかりませんが、最下層を暗示しているのが地獄なのか天国なのかの解釈によって意見が分かれそう。