美しい自然広がるモンゴルの空の下、男たちは何を思い、旅をするのか。
言葉の通じない国で、果てしなく続く道と、当てのない人探し。
人は感情が溢れ出した時、どの様な表情をして、どの様な行動をするのだろう。
少ない台詞の中、観客の心を揺さぶる柳楽優弥の演技が光る作品。
とにかく目に写る物全てが美しくて、アートだなと思ったのが印象。
それから「言葉が通じない」というシチュエーションでの、柳楽優弥の感情の表し方、心細さや恐れ、喜び、感動。
また、死や生を身近に感じた時の、空気感や表情。
それがひしひしと伝わってきて、どれも素晴らしかった。
戦時中にモンゴルにいた日本兵と 現地女性の間に産まれた子供は、どれだけ居たのだろうか。
そして産まれた子供と2人だけで、置いていかれた女性達は、本当に強く逞しく前を向いて、幸せに生きることができたのだろうか。
過去も現代も変わらず、そこに残されていく女性たちが何を思ったのか、それをもっと知りたかった。
風景やキャストには満足したものの、ストーリーとしては少し物足りず。
