Sachika

テルマ&ルイーズ 4KのSachikaのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)
4.2
昔見た事があるはずなのに、結末の美しさとあまりのかっこよさについ泣いてしまった。
ただの主婦、ウェイトレス、スマートな人生ではなかったかもしれない。
不運の雪だるま、でももう平凡な過去には戻れない。
今、ここで、二人で行きていく。
その"今"を進んでいく強さがとても眩しい。

難しく言うつもりもないけれど、こんなにも"尊厳"という言葉を強く感じる映画だったかなと思った。
もちろん自由や自立もあるけれど、最初の犯罪も結末もそこには自分の意思と"尊厳"があるんだと思った。
30年前にリドリー・スコットがこの作品を作ってるなんて、改めて驚きというか尊敬というか。大好き。


上映後にあった戸田奈津子さんのトークショーがとてもおもしろかった。
好きな女性のバディものとして『ジュリア』と本作を挙げられていてなるほどと思ったのと、ブラッド・ピットの若かりし頃の話とか。
映画を作る人たちは、一挙手一投足、小さなスマホの画面ではなくスクリーンで見られる事を思って作っているという話しにそうだよな、と。
劇場鑑賞できてよかった!
Sachika

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