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第七の封印のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

第七の封印(1956年製作の映画)
4.0
イングマール・ベルイマン監督が、ペストが流行し終末的世相が蔓延する中世のヨーロッパを舞台に、十字軍の遠征から帰途についた騎士と死神のチェス対決を通して神の存在を問いかけた作品。
原題: Det sjunde inseglet、(英) The Seventh Seal (1957)

騎士のアントニウス(マックス・フォン・シドー)とその従者ヨンス(グンナール・ビョルンストランド)は、10年にも渡る無益な十字軍遠征から帰国の途につく。
その途上、様々な人物に遭遇する。
・家族を疫病で失った少女
・死体から追い剥ぎをする嘗ての聖職者
・魔女として火あぶりの刑に処される少女
・純朴な旅芸人の一家(夫ニルス・ポッペ、妻ビビ・アンデショーン、幼子)
・妻に駆け落ちされた鍛冶職人…

家族を失った少女と旅芸人一家、鍛冶屋夫妻を一行に加え、アントニウスは、妻のいる城へ向かうが、城を目前とした森の中で、チェスの勝負が決着する。

翌朝、死神の魔の手から逃れた旅芸人のヨフは、大鎌を持った死神に先導され数珠繋ぎになって"死の舞踏"を踊るアントニウスら犠牲者たちの姿を見る。

"野いちごとミルク"
「主は沈黙される」
「見えているのは虚無では?」
「また幻を見たのね」(前に、マリアと幼子のイエスの姿も見ている)

「第七の封印」が解かれると天使がラッパを吹いて世界の終焉が訪れる…新約聖書、ヨハネの黙示録。
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