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シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たちのregencyのレビュー・感想・評価

2.5
実在するゲイのアマチュア水球チームをモデルにしたドラマだが、扱われるのはご多分に漏れずLGBTQ+がテーマ。
奇異な目で見られようと、自分のアイデンティティを貫く者たちのスポ根(というほどの根性描写は希薄だけど)として楽しく観られる。ただ、「優勝じゃなく大会に参加することに意義がある」というストーリーの着地は現実的な反面、物足りなさを感じなくもないし、盛り込んだ意味は分かるものの、彼らがアイデンティティを誇示するために熱唱するシーンが多いのも少々ダレる。

同性婚が認められた国もあるように、今やジェンダーへのダイバーシティ(多様性)は珍しくなくなっている。それでも偏見や差別はなくならない。『MISS ミス・フランスになりたい!』同様、本作のラストも登場人物全員が手放しでLGBTQ+に寛容ではないという点を見せ、美談で締めくくっていないあたりは評価できる。
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