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花束みたいな恋をしたのmincharosのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.8
原作既読。
ずっと見たいなって思ってて、ようやくGW(2022)に見れた。
そしてとてもーーよかった◎

麦くんと絹ちゃんが出会って恋をして、長い年月を一緒に過ごして、そして別れるストーリー。
誰しもが似たような恋愛をして、別れに選択して、それを繰り返して今を生きてると思うので、恋愛したことがある人にはみんな刺さる映画なんじゃなかろうか。

出てくる小説や漫画、歌手、ファッション、、が実在するものを使っているので、ここまで好きなものが同じならば恋が始まらないわけがないって思う。
特に私は読書が好きで、誰かの部屋に遊びに行ったら本棚は必ずチェックし、そこから会話が広がることが多いので、、、
「なにこれ、ほぼ私の本棚じゃん」だなんて。そりゃ好きになるわーー。

カラオケで、きのこ帝国の「クロノスタシス」をデュエットするってオシャレ!
私も前に家族でカラオケ行った時に歌ったんだけど、全員から「なにその歌~」って言われたわw

麦くんは就職して、その会社がブラック気味で、仕事に押しつぶされそうになって変わってしまった。
そして仕事により彼女と一緒に楽しんできた趣味の時間を楽しめなくなってしまった。
パズドラしかできない。気持ちに余裕がない日々。
そして仕事をがんばる理由付けを「彼女と結婚したいから、ずっと一緒にいたいから」と言う。

男性は色んなことを上手にバランス取ってやるってことがほんとに苦手なんだろうなと思う。
だから仕事が仕事がってそればっかりで、家事育児に協力できない男性の非常に多いことか・・・

出会った頃の二人が素敵過ぎて、どんなに仲良かったか、どんなに幸せそうだったかを映像で見てるだけに、別れないで別れないでって思った。
実際に麦くんが「別れなくてもいいじゃん、世間の夫婦はみんなうまくいかなくなっても子供を作って、長い年月を一緒に過ごして『私たちいい夫婦になったね』なんて言ってるでしょ」(ウロ)って泣きながら言うんだけど。
そうだよ、今はうまくいってなくてもうちの夫婦よりマシだよ!とか思ったり、、、
こんなに仲良しなカップルが別れるんだから、そりゃ3組に1組が離婚する世の中だわ~って思ったり。

「ブルーバレンタイン」の結婚してないバージョンみたいな感じ。
同じ相手をお互いにずーーーっと愛し続けることができることがどんなに難しいかって話ですかね。
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