よーすけカサブランカス

すべてが変わった日のよーすけカサブランカスのレビュー・感想・評価

すべてが変わった日(2020年製作の映画)
4.3
まずウィーボーイ家の悪としての描き方がかなり光っていた。一言一言がとにかく酷い。ジェフリードノヴァンが奥さんにはちょっと優しい言葉をかけたりするのも、かえってマザコン感が出てて気味悪かった。母親もこの男たちを束縛して育ててきたんだろう説得力が異様だった。
普通の映画なら早い段階で銃の出番だが、ケヴィン・コスナーで元保安官とはいえ、ここはガンマンの世界ではない。最後にやっぱり銃は登場するのだが、肝は二人の喪失を癒し(かなり簡単に言えば)、夫婦生活を見つめ直す旅であり、特に奥さんの馬とのエピソードは心温まるものがある。だからこそウィーボーイ家の非道ぷりが際立つのだが。