ぶみ

ダーティハリーのぶみのレビュー・感想・評価

ダーティハリー(1971年製作の映画)
3.0
ドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演によるサスペンス・アクション。
職務遂行のため手段を選ばないハリー・キャラハン刑事が、連続殺人犯を追う姿を描く。
冒頭、犯人が最初の犯行を起こし、キャラハンが登場、最初の台詞を一言発するまで誰も喋らないというシークエンスが何とも言えない渋さを醸し出しており、それだけでイーストウッド演じるキャラハンのダンディさが伝わってくる。
その後、物語は寄り道することなくキャラハンの捜査が描かれていくが、タイトルからして、てっきりキャラハンが無法者の刑事かと思いきや、案外普通だったのは意外なところ。
ただ、「ダーティ」がキャラハンの捜査方法のみならず、誰も受けたがらないような汚い事件を請け負う意味もあるとするならば納得。
70年代の、無駄に大きいザ・アメ車のオンパレードがサンフランシスコのいかにもな雰囲気に拍車をかけ、イーストウッドの一匹狼で皮肉屋ながら信念を持った刑事の姿に心奪われる一作。

これは、世界最強の44マグナム、脳みそが飛び散るぞ。
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