多面的で複雑、アナログでモザイク状な人間本性。
世渡りのためにあらゆることを定型化し単純化し理解したふりをしている“大人たち”に突き刺さる映画。
大学時代に塾の先生のバイトしてたんですが、「子供はよく見てる」と思わされる日々だったことを思い出しました。
金八先生やGTOみたいに、「君たちは〇〇だね」と理解者のふりをして近づく大人よりも、ジョニーのように子供たちに対峙し敬意とともに「君はどう思う?」と聞く大人の方が信頼できるねと。
突飛で落ち着きのないその振る舞いに、ちゃんと意味があることを前提にすること。
感情や思考を、カッコつけずにストレートに言語化すること。
子供との接し方に留まらない、他者とコミュニケートするその本質。良い映画でした。