人は分かり合えないかもしれないけど、分かり合えないって事はわかり合える。そんな事思った静かな映画
もっと子どもに振り回されたりてんやわんやな作品かと思ってたけど、振り回されはするけど、良い意味でちょっと違ったなぁって作品
よくあることではあるけど子どもの方が本質突いてるなぁってやつがギッシリ詰まってる。
劇中のインタビューの答えが多種多様だけど、やはり根本的には平和や幸せを願う気持ちがあって、そういう事を自分の言葉で表現できること自体素敵だなと思った。
インタビューのルールとして嫌な質問には答える必要がなく、それでいて答えないことに対して、「それは自分の中の気持ちや想いを大切なものとしてしっかり守ることができているってこと」みたいなフォローの言葉がとても良かった。
誰もが程度や内容は違うにしても、問題や不満、不安を抱えていて、それを知れることで自分だけじゃないって希望や安心感を得られる感じも良かったな…少しうるうるした。
悪い言い方をすれば大して何も起こらない退屈な作品かも知れないけど、自分たちの生活だって基本的にはそんなものだし、だからこそどこか重ねる部分がある気がする。
できれば子育てに疲れてしまった人に見てもらいたけど、そういう人そこなかなかこう言った作品を見る時間を取るのは難しいかも知れないな…自分には今のところそう言う機会がないけど、もしそう言う機会があるならきっとこの作品を思い出すだろうなって作品。
前編モノクロだけど、なんだか最後は少し色がついているように感じてしまうような作品でした。
