モノクロの映像が優しい。 ジョニーとジェシーの会話がいい。 2人の間に流れる空気とホアキンの優しい眼差しや表情に、観ているこちらも愛おしさが満ちる。
子供は案外よく見てるし、よく分かっているもの。 幼いながらも大人顔負けのしっかりした考えに、私も驚かされることはしょっちゅうだった。 「ちいさな哲学者たち」というフランスのドキュメンタリー映画の様なインタビューが効いてる。
伯父さんと甥っ子の短い共同生活。
子供は忖度しないし遠慮のない質問や行動に振り回されている様でも、過ぎてしまえば幼い日のほんのひととき。 子供から学ぶ事も、子供たちの柔軟さに大人が救われることも多い。
叫ぶシーンは刺さった。
いつか忘れてしまうのかなぁ。 対等に真っ直ぐに向き合った2人なら、きっと忘れないよ。
ジョニーとジェシーの2人の自然な演技に感心するやらホロリと来るやら。
十分大人になった私も、まだまだ予期せぬ事ばかり。
『起きると思うことは絶対起きない。
考えもしないことが起きる。
だから先に進むしかない。 C'mon C'mon 』