かなり良かった。草彅剛も新人の服部樹咲も相当がんばってる。渋谷慶一郎の音楽もグッド。
LGBT問題じゃなくてナギサの個人的なストーリーになっているところがとても良い。ゲイバーの舞台で踊るイチカを見た時の複雑な表情はベストバウト。何リットル女性ホルモンを打っても適合手術を受けても決して成れない美しい白鳥の化身。憧れや嫉妬や諦めの入り雑じった切ない表情と、彼女に抱きはじめた母性愛。無償の愛。イチカの母になるためなら女になることも捨てる。髪を短く切り男性として働いているのに、女性らしさが表情で感じられるのって結構すごい。食卓でイチカを抱き締めるシーンの美しさよ。
