このレビューはネタバレを含みます
原作より、映画の方が良いシネマ。
年に1度くらい
この世界でなお、
理不尽に命を失う子供たちの悲しみに
想いを馳せてもいいだろう。
そう思わせてくれたシネマ。
この世界に、確かな正義などない。
自ら地雷を踏む少女。
戦争に、どちらにも正義などないと言うことを
教えてくれる。
渋谷に集う社会のことを考えられない若者たち。
無関心な大衆が、この世界のたくさんの悲しみを見殺しにしている。
この国を戦争をできる国にすることに、懸命な政治家達に。
飼いならされた、社会に無関心な若者たちは、
深く考えることもなく、少女の悲しみを知ろうとすることもなく、渋谷の馬鹿騒ぎのノリで、
ナショナリズムに走るのだろう。
これから生まれてくる自分達の子供を犠牲にして。