由宇子の天秤のSiroyagiのネタバレレビュー・内容・結末

女子高生自殺事件、
学校の隠蔽の問題ではなく、
報道の正義の問題ではなく。
彼女は、最初から正義など撮りたくてもなく、望んでもいなかった。
自分に都合の良い事実を切り取ってコラージュするだけの人。
女の子の命も、その家族も、
自分のために、
捨て去ることに、迷わない。
最後の自撮りも、罪の意識ではく、
撮りたかっただけ。
最初から最後まで、
彼女の自己満足の世界。

彼女の心に天秤などない。
この映画を作った理由がわからない。
希望も救いもない映画。
欲望だけの人、由宇子。
音のないエンドロールの間中、そのことばかり考えた。