エルヴィスの伝記映画は以前一作品あり、そのエルヴィス役は歌を口パクで演じていたがなかなか良かったので、今作も期待して映画館に行った。
エルヴィスを演じたオースティンバトラーの、所作や何よりその歌唱力はさすが未亡人のプリシアプレスリーが絶賛した通り凄かった。
ただ、そのルックスはやっぱり似ていなく興醒めしたが、68カムバックから後年のもみあげジャンプスーツの頃の姿でやっと感情移入出来た。
この作品はエルヴィスの伝記映画ではなく、パーカー大佐の伝記映画のようで、トムハンクスは流石だと思った。
演出はオープニングからなんかパチンコのリーチからのド派手展開画面のような感じで興醒めしてしまい、もしレンタルして観ていたら間違いなく早送りで観ていたと思った。
中盤以降からやっとエルヴィスの苦悩、生き様が感じられ、なかなか良かった。
この監督はミュージカル映画などを手がけた人だと知り、なるほどそういう演出だったのかとある意味納得した。
これはこれでいい作品だと思ったが、なんかロッキー5を観た時のような、う〜んという印象だった。
伝記映画としては、ボヘミアンラプソディーの方が全然良かった。
やっぱりエルヴィスはエルヴィス本人でないと演じられない、唯一無二の存在だと思った。