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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!のnewのレビュー・感想・評価

4.0
1990年、アメリカ・ニューヨーク。30歳を目前にしたジョナサンはダイナーでウェイターとして働きながら、ミュージカル作曲家になることを夢見ていた。ロックミュージカルの楽曲に何年も取り組んできたが、恋人のスーザンは新たな夢のためにニューヨークを離れることを願い、ほかの仲間たちも夢を諦めようとしていた。

「インザハイツ」のリン・マヌエラ・ミランダ初監督作品。
名作ブロードウェイミュージカル「RENT」を生み出した、ジョナサン・ラーソンの自伝ミュージカル作品「tik,tik,boom 」の映画化作品。
夢を追い、諦めかけても、また夢を追う、そうしてただひたすらに時間が過ぎていく事への焦燥感を描く物語で、自伝だけあって物語の説得力が凄まじい。友人も愛する恋人も現実を直視して生きる中で、それでも自分だけは夢を追い続けるという事の恐怖と葛藤がうまく表現されていた。
楽曲は非常に多様で、コミカルなものから魂揺さぶる力強いものまで様々。どれも耳に残るキャッチャーなナンバーで、ミュージカル作品としてのクオリティも高い。
個人的には、"Sunday","Theraphy"の2曲はとっても皮肉が聞いたコミックソングで、他のミュージカルには無いようなものだったのでお気に入り。
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