Haco

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!のHacoのレビュー・感想・評価

5.0
▶︎ リン=マニュエル・ミランダ
▶︎ スティーヴン・ソンドハイム
▶︎ ジョナサン・ラーソン

佐久間宣行さんが「自分が20代に見てたら食らいすぎてた」と書いていた*のだけれど、見事に食らいすぎた。やっぱり自分はこっちの界隈に住んでいる人間なんだよなーと、改めて。

出会い、別れ、葛藤、無力、感慨、疑問。そのどれもが必要不可欠で、ピースが積もって集まって、彼の人生は歌になる。そして、何かが起きても起こらなくても、できるのはただ続けることだけなのだ。アーティストって、こういうこと。

ブロードウェイを着々と登り詰めてきたリン=マニュエル・ミランダだからこそ、説得力のある演出でそれが伝わってくる。

『RENT/レント』でも同じですが、ジョナサン・ラーソンの作れる楽曲の多彩さ。'Therapy'なんて大天才じゃないですか……。悲しいことほどコミカルに。
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